【創業支援コラム】20170921 中小企業の交際費支出金額
交際費の増減は景気のバロメーターといわれていますが、近年支出額が増えているのは、交際費課税をはじめとした法人税制の減税策により、大企業が交際費を支出しやすくなったということが大きいと思います。
中小企業でも、飲食費の5割損金と800万円以下の全額損金との選択制で、損金にできる額が大きくなっていますが、交際費計上で法人所得を減らすことに対しては、税務署の目も厳しいのではないでしょうか。
経営に必要な支出であるのなら、取引記録や財務書類で業務との関係性をきちんと説明できるようにしなければなりません。領収書はもちろん、参加した人の名前、関係性、人数などを記録しておきましょう。
それでは、資本金1,000万円未満の法人はどの程度交際費の支出を行っているのでしょうか。
国税庁の会社標本調査結果(税務統計から見た法人企業の実態)から平成27年の交際費をまとめてみました。資本金階級1,000万円未満の法人を業種別、利益計上法人か欠損法人かで区分した平均です。
業種別の1社あたりの交際費支出(資本金1,000万円未満)単位:円
詳しくは国税庁統計情報を参照してください。
https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/kaishahyohon2015/kaisya.htm